「ダイエットに効くエステがあるって聞いたけど、本当にエステで痩せられるの?」
「痩身エステの効果って? どんな方法がある?」
など、ダイエット検討中で「痩身エステ」に興味のある方は多いのではないでしょうか。
昨今は減量や体型維持を目的とするエステサロンも多く、痩身エステを試した人の体験談をブログやSNS等で見かけた人もいるでしょう。
痩身エステにダイエット効果があるのか気になるところですが、結論を先にいえば、痩身エステだけを実践しても痩せません。
痩身エステに期待できるのはむくみの一時的な解消やリラクゼーションなどで、肌のケアやお手入れを重視する方に向いている方法といえます。
今回は、そんな痩身エステについてみなさんが知りたいと思う情報をお届けしますので、利用を検討中の方や悩まれている方はぜひ参考にしてください。
目次
痩身エステとは
痩身エステとは、減量や痩せ体質改善を目的とするエステのことです。
ハンドマッサージや超音波マシンなど、エステサロン特有の施術や機器を用いてむくみの解消や体質の改善を図っていきます。
医療痩身との違い
痩身エステと混同されやすい施術に、「医療痩身」があります。
専用機器を用いて痩せ体質を目指す点では共通しますが、施術方法が異なります。
医療痩身で行うのは、薬剤や医療機器を使った脂肪吸引、手術など、医療従事者にのみ許される施術です。
使用される薬剤や医療機器は厚生労働省やFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可が下りたもので、医学的な根拠に基づいています。
対して痩身エステは施術資格が問われず、使用される専用機器にも医学的根拠はない点に留意する必要があります。
痩身エステに期待できる効果
痩身エステには、以下のような効果を期待できます。
- むくみの解消
- 冷え性の改善
- リラクゼーション
- 基礎代謝の向上
むくみの解消
まず挙げられるのが、むくみの解消です。
プロのエスティシャンによるハンドマッサージには血液やリンパの流れをスムーズにし、老廃物や無駄な水分を排出する効果を期待できます。
むくみが消えればフェイスラインや足の形もきれいに見えるようになるでしょう。
冷え性の改善
痩身エステによってむくみを取り除くことができれば、冷え性の改善にもつながるでしょう。
また、ラジオ波を使う痩身エステには高周波の電磁波によって体内の温度が上昇するため、体が冷えやすく冷え性に悩む方にはおすすめの施術です。
リラクゼーション
リラクゼーションも痩身エステによって体感できる効果の一つ。
痩身エステの代表的な施術が「ハンドマッサージ」で、高いリラクゼーション効果があり、疲労回復やリフレッシュを求める方にピッタリの施術です。
基礎代謝の向上
痩身エステでは、基礎代謝の向上に有効なEMSマシンによる施術やサウナの利用も可能です。
これらの施術を受けて基礎代謝が向上すれば、座っているときや寝ているときなども消費エネルギーが増えて脂肪の分解が促進され、痩せやすい体になるとされます。
痩身エステのメニュー
痩身エステには、エステティシャンによるハンドマッサージや超音波マシンによる施術などさまざまなメニューがあります。
ここでは、痩身エステのサロンが主に取り扱うメニューの種類とその内容を紹介していきます。
ハンドマッサージ
痩身エステの基本的な施術方法が、ハンドマッサージです。
顎の下や首回りからボディ、下半身まで余分についた脂肪や硬くなった脂肪をもみほぐし、体内に溜った老廃物やリンパ液、余分な水分の排出を促します。
リンパの流れがよくなれば新陳代謝の活性化につながり、脂肪の燃焼にとって重要な基礎代謝の向上も促します。
ハンドマッサージによってやむくみが消えて美しいボディラインに近づけるのもメリットです。
EMS
EMSは、電流を送って筋肉を刺激し、基礎代謝の向上を促す施術です。
対象部位にパッドのようなものを貼り付け、筋肉に電気刺激を与えることで筋肉を動かします。
体を動かさなくても筋トレをして筋肉を鍛えるイメージです。
脂肪を直接除去する効果はありませんが、筋力を鍛えて基礎代謝が向上することで脂肪の燃焼が進むようになります。
サウナ
痩身エステではデトックス効果のあるサウナを利用した施術もあります。
サウナにはリラックス効果のほか、発汗によって体内に溜った毒素や老廃物を排出するメリットもあり、血行促進や脂肪の燃焼効果も高めてくれます。
サロンにあるサウナは、寝た状態で体を覆うドーム状の「遠赤外線ドームサウナ」が一般的です。
通常のサウナより低い温度設定なので、高温が苦手な体質の方でも安心して利用できます。
キャビテーション
キャビテーションは、体内の脂肪破壊に効果があるとされるマシンです。
超音波をぶつけられた脂肪は気泡を発生させて壊され、そのまま血中に流れて老廃物として排出されるといわれます。
余分なリンパ液や老廃物の排出を促すハンドマッサージとの組み合わせることで、より高い効果を期待できるでしょう。
ラジオ波
痩身エステにおけるラジオ波とは、高周波を送って体内の温度を高め、セルライトを柔らかくしたりリンパの流れをよくしたりする施術です。
脂肪やセルライトは柔らかくなると体外に排出しやすくなります。
インディバ、ハイパーナイフなどの機器が代表的なラジオ波です。
痩身エステの利用は週1ペースが理想
痩身エステは週に1回程度のペースで通うのが理想といわれます。
それは、キャビテーションやラジオ波の効果が持続するのが3~4日程度とされるためです。
継続的にむくみを取り除きたい、デトックスしたいのであれば、週に1回程度の利用でよいでしょう。
ただし、「ハンドマッサージで毎回リフレッシュしたい」という目的であれば、極端な話何回通うのもよいでしょう。
このように痩身エステは通う目的によって利用頻度と必要な回数が異なります。
契約の際には通う目的を明確にすることが大切です。
痩身エステの費用は1回1~3万円が目安
痩身エステの費用は、1回あたり1~3万円が目安です。
幅があるのは、どのような施術・メニューを選ぶかで費用が異なるからです。
継続的に施術を受ける予定なら、コース契約を組んだり回数券を購入したりするとよいでしょう。
これらのサービスを利用すると1回あたりの料金が安くなりお得です。
また、多くのサロンが体験プランを導入していて、初回利用時のみ格安料金で施術を受けられるところがほとんどです。
痩身エステの利用を考えている方はまず体験プランを利用し、お店やスタッフの雰囲気を確かめたうえで継続利用にするかどうかを決めるとよいでしょう。
痩身エステの注意点
痩身エステは健康状態や生理のタイミングによって施術が難しい場合もあります。
施術によって肝臓や腎臓に負担も
肝臓や腎臓に持病を抱えている方は、内臓に負担をかけるような施術は避けるのが無難です。
痩身エステのメニューであるキャビテーションは肝臓や腎臓に負担のかかる施術で、肝機能や腎機能に問題のある方には向いていません。
肝臓への負担を考えると、キャビテーション後のアルコール摂取も控えたほうがよさそうです。
生理中の施術は避ける
生理中の痩身エステには注意してください。
生理中はホルモンバランスが崩れて体温も下がりやすく、水分を蓄えやすい状態です。
そのため施術を受けてもむくみ解消やデトックスなど本来得られる効果を期待できません。
また、お腹や腰回りに圧をかける施術を受けると生理痛がひどくなる可能性があります。
このようなデメリットがあるため生理中の痩身エステは避けたほうがよいでしょう。
真剣にダイエットを考えるなら継続利用がおすすめ
いろいろなサロンの体験プランをはしごするほうが賢く利用できそうな気もしますが、体験プランを何回利用したところで痩せるわけではありません。
痩身エステの目的は痩せやすい体質づくりであり、ダイエットのために利用するのであれば継続的に通うのが一番です。
そもそも、痩身エステは脂肪に直接アプローチする施術ではなく、あくまでむくみの解消やリラクゼーションといった目的で利用するもの。
体験プランをはしごするにしても、継続利用するにしても、食生活の見直しと定期的な運動とのセットでなければ本格的に痩せることは難しいでしょう。
食事制限と運動を組み合わせるとより効果的
痩身エステに直接のダイエット効果はなく、あくまで痩せやすい体質づくりのサポートのためにあるものとお考えください。
食事の管理や筋トレ、有酸素運動を継続的に行うことで痩身エステの効果をより高めることができます。
痩身エステはむくみ解消とリラクゼーション、本格的なダイエットは食事管理と運動というふうに、それぞれの目的に合う方法をとり入れながら理想の体型を目指していきましょう。
まとめ
最後に、この記事のおさらいです。
- 痩身エステは痩せ体質づくりを目的とするエステだが、施術方法や機器に医学的根拠があるわけではない。
- むくみ解消や基礎代謝の向上などの効果が期待できるが、脂肪の直接除去は難しい
- 主な施術メニューはハンドマッサージ、EMS、サウナ、キャビテーション、ラジオ波
- 理想の利用頻度は週1回
- 費用の目安は1回あたり1~3万円(初回利用は格安料金)
- 肝機能や腎機能に問題がある方、生理中の方の利用は慎重に
痩身エステの利用だけではなかなか痩せません。
ダイエット効果を確かなものにしたいのであれば、食事管理や運動のセットの利用するのが賢明です。