「ヒアルロン酸って打ち続けるとどうなるんだろう?」
「ヒアルロン酸は打ち続けても大丈夫?」
このようなことでお悩みではありませんか?
実はヒアルロン酸を打ち続けるリスクは特にはありません。
なぜならヒアルロン酸の成分自体はもとから体に存在する成分だからです。
アレルギーのリスクなどもほとんどありません。
ヒアルロン酸注射は数カ月から数年で吸収されると言われています。
なので、打ち続けること自体は全く問題ありません。
ですが、間隔を短く打ちすぎた場合や打つ量が多すぎた場合はデメリットやリスクが発生します。
注入する部位によって製剤を適したものを選んだり、施術する意思の腕も影響してきます。
この記事では、ヒアルロン酸注入は打ち続けるとどうなるのか?と注入部位ごとに、よくある施術の失敗例をご紹介します。
- ヒアルロン酸を打ち続けるとどうなる?
- 起こりうる5つの副作用・リスク
- よくある6つの失敗例
- 術後の過ごし方
この記事を読んでいただければヒアルロン酸を打ち続けること自体にはほとんどリスクがなく、クリニックの選び方さえ間違えなければ安全な施術とご理解いただけるはずです。
これからヒアルロン酸注射を検討している方も、次のヒアルロン酸注射の時期をお考えの方も是非ご覧ください。
目次
ヒアルロン酸を打ち続けると?
ヒアルロン酸注射は打ち続けること自体にはリスクはまったくありません。
なぜならヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質なので、自然に吸収されます。。
ヒアルロン酸注入は、施術を担当する医師の技術や、使用するヒアルロン酸製剤の品質に問題があると、思わぬトラブルにつながるおそれがあります。
また、施術を受ける方が注意しておきたいのは、適切なヒアルロン酸の注入量を守ることです。
主なリスクとなるのは、一度に過剰な注入や、医師の判断を無視した注入です。
医師の判断のもと安全なヒアルロン酸注入をオススメします。
打ち続ける以外のリスク
先ほどもお伝えしたように打ち続けることにはリスクはありません。
打ち続ける以外のリスクはあります。
リスクとなりえるのは一度にヒアルロン酸を注入しすぎることです。
詳しく解説します。
注入しすぎると不自然な仕上がりに
ヒアルロン酸を注入しすぎると、不自然な仕上がりになるおそれがあります。
自然な見た目に仕上げるためには、一人ひとりの顔に個人差があることを理解し、専門家である医師のアドバイスを聞くことが大切です。
ヒアルロン酸注入は、同じ部位に追加での注入が可能ですが、適量を超えての注入は避けたほうが良いでしょう。
医師からの診断を
なかには一度ヒアルロン酸を注入した後、施術部位の変化に見慣れてしまい、追加で注入したいと考える方もいらっしゃいます。
注入を繰り返した結果、当初と美的感覚がずれてしまうケースも珍しくありません。
ヒアルロン酸注入後、本人は気にしていなくても、第三者から見て違和感をおぼえる印象になるおそれがあります。
施術の失敗を避けるために、ヒアルロン酸の注入量が過剰にならないよう、事前にご相談ください。
これ以上入れない方がいい、と止めるのも医師の大事な仕事の一つです。
- 打ち続けるリスクはなし
- ヒアルロン酸を注入しすぎると不自然な仕上がりに
ヒアルロン酸注入を失敗しないために知っておくべき3つの条件
ヒアルロン酸注入をする前に失敗しないために知っておくべきことを解説します。
知っておくべきことは下記の通りです。
- 注入するヒアルロン酸の製剤
- ヒアルロン酸を薄めていないか
- 医師と細かく話し合う
それぞれ解説していきます。
注入するヒアルロン酸の製剤
注入するヒアルロン酸の製剤が何かを確認してください。
製剤によって特徴が異なるので、あなたの理想の形を実現させるのに適した製剤なのかがわかります。
ヒアルロン酸と一言で言っても種類はたくさんあります。
しわを改善したいのか、唇をふっくら見せたいのかパーツや目的によって種類が異なります。
また、どこのメーカーの製剤をしようしているかでも持続期間や見た目の効果に違いが現れます。
なので、自分の目的にあった製剤なのかを知ることが重要です。
ヒアルロン酸を薄めていないか
ヒアルロン酸を薄めていないかの確認が必要です。
なぜなら、ヒアルロン酸を薄めて使用している可能性があるからです。
当然ですが、ヒアルロン酸を薄めて使用した場合効果は薄れます。
通常よりも短い持続期間になるので、効果がないと感じてしまうかもしれません。
ヒアルロン酸の値段が極端に安いクリニックではそのようなことがあるかもしれません。
患者様が自分で確認するのはなかなか難しいですが、そのような不安があることを医師に相談するのもよいでしょう。
事前に医師にそのように伝えておけば箱から取り出した製剤を見せてくれるかもしれません。
薄めたヒアルロン酸かどうかを確認するようにしてください。
医師と細かく打合せをする
失敗しないためには医師との話し合いがとても重要です。
なぜならヒアルロン酸はお互いのイメージが共有されていないと成功しません。
ヒアルロン酸の注入には経験と技術が必要です。
あなたが少し唇を膨らませたいと思っていたのに、医師とイメージが共有できずに仕上がりが思ったようにいかないケースもあります。
なので、医師としっかりと話し合うことが失敗しないためにはとても重要です。
よくある6つの失敗例
ヒアルロン酸注入を行う部位ごとに、よくある失敗の例をご紹介します。
【失敗例①】涙袋への注入
目の下へのヒアルロン酸注入では、注入部位の凹凸が目立ってしまうケースがあります。
特に注意したいのは、涙袋を強調しすぎてしまう失敗です。
自然な仕上がりになるよう量を調整する必要があります。
ヒアルロン酸注入の仕上がりに問題があるときは、ヒアルロン酸溶解剤を注射して溶かすことが可能です。
また、一時的に注入部位が固くなるケースもありますが、こちらの症状は時間の経過とともに落ち着いてくることが多いです。
ヒアルロン酸は体内に存在する成分であり、薬剤自体の危険性は低いといえます。
【失敗例②】鼻への注入
鼻へのヒアルロン酸注入では、注入する量が多すぎる失敗や、部位に適さないヒアルロン酸を選んでしまう失敗などが挙げられます。
また、失明のリスクもある部位のため、この部位への注入は医師の経験と技量が必要です。
注入するヒアルロン酸の量が多すぎると、鼻が不自然に腫れ上がってしまうおそれがあります。
顔全体のバランスを考えて適切な量を注入することが、失敗を避けるためのポイントです。
ヒアルロン酸には柔らかいものから硬いものまで種類があります。
鼻にヒアルロン酸を注入するとき、柔らかいタイプは皮膚の力に負けてつぶれやすくなります。
希望する仕上がりに合わせて、適切なヒアルロン酸を選ぶことが大切です。
【失敗例③】唇
唇へのヒアルロン酸注入では、注入する量が多すぎて腫れぼったくなる失敗がよく挙げられます。
また、注入したヒアルロン酸が透けて青っぽく見えてしまう失敗も珍しくありません。
皮膚が薄く、繊細な部位であるため注意が必要です。
しこりが生じるリスクについても理解しておきましょう。
一般的に、唇に注入されるヒアルロン酸の量は約1ccであり、それほど多くありません。
しかし、たとえ少量の注入でも、しこりが生じる可能性があるのです。
まれに、ヒアルロン酸が血管に注入されたり、血管が圧迫されたりすることで、皮膚が壊死するリスクもあります。
注射に使用する針の種類により、血管を傷つけやすくなると考えられるため、信頼できるクリニックで施術を受けましょう。
【失敗例④】額(おでこ)
骨の近くにヒアルロン酸を注入する額への施術では、失敗が少なくないといわれます。
特に、皮膚が薄い方は凹凸が生じたり、仕上がりの左右差が目立ったりしやすいため、施術を受ける前に確認しておきましょう。
人間の顔は左右非対称であり、一人ひとりの形状に違いがあります。
このような事情から、左右対称にヒアルロン酸を注入したとしても、仕上がりが左右非対称になりやすいのです。
また、他人とまったく同じ形状の額に仕上げることはできません。
額の形状は、頭蓋骨の骨格だけでなく、筋肉や脂肪のつき方、髪の毛の生え方などの多くの要素により決まります。
額へのヒアルロン酸注入では、完璧な左右対称に仕上げるのが難しいことや、個人差があることを理解しておきましょう。
【失敗例⑤】頬
たるみ治療やリフトアップ効果のため、頬骨上にヒアルロン酸を注入します。
ヒアルロン酸の注入量が多いと頬骨の出っ張りが過剰に目立ち、不自然な仕上がりになる失敗が起こることもあります。
頬骨の上にヒアルロン酸を注入すると、リフトアップ効果が期待できますが、適切な量を超えると違和感が生じてしまいます。
たとえば、頬がパンパンに膨らんで見えたり、人工的な形状に盛り上がって見えたりするのは、ヒアルロン酸注入でよくある失敗の例です。
頬に違和感があると、顔全体の印象にも影響を与えかねないため注意しておきましょう。
国内のヒアルロン酸注入の施術では、頬骨の上へ過剰に注入する事例が依然として見られます。
きちんと医師のアドバイスを受けて、自然な仕上がりを目指しましょう。
【失敗例⑥】ほうれい線
ヒアルロン酸は法令線のシワにも効果があります。
40代の方に多い悩みですが、しわの深さによっては1回の注入だと持続期間が短くなります。
何回か注入することで持続期間も長くなるので、複数回の注入をおすすめします。
- 注入のしすぎで失敗するケースがほとんど
- 使用する製剤も重要なので医師の診断を必ず受ける
信頼できる医療機関でアドバイスを受けることが重要
ヒアルロン酸注入で起こりうる副作用やリスク
まずは、ヒアルロン酸注入で起こりうる主な副作用やリスクをご紹介します。
内出血をする
内出血とは、皮膚の下で出血することです。
毛細血管が多い箇所や、皮膚の薄い箇所にヒアルロン酸注入を行った場合に、内出血が起こる可能性があります。
一般的には、1~2週間ほど経つと目立ちにくくなります。
むくみ・腫れ
ヒアルロン酸を注入したときの刺激で、肌にむくみや腫れが生じることがあります。
多くのケースでは、数日程度で症状が落ち着いてきます。
違和感・痛み
ヒアルロン酸の注入直後に、違和感や軽い痛みを感じる方もいらっしゃいます。
どんどん痛みが増すようなら、感染のリスクがありますので直ちに受診することをおすすめします。
アレルギー
ヒアルロン酸はもともと人間の体内に存在する物質なので、アレルギー反応はほとんどでません。
0.05%の割合で起こるともいわれています。
高品質なヒアルロン酸を使用することで、その確率はさらに下げることが可能です。
チンダル現象
チンダル現象とは、ヒアルロン酸を皮膚の浅い箇所に注入したとき、透けて青っぽく見えてしまうことです。
施術部位に適した種類のヒアルロン酸を選ぶとともに、たしかな技術をもつ医師による施術を受けることが予防につながります。
- ほとんどは数日で落ち着く症状がほとんど
- もともと体内に存在する物質なので安全
ヒアルロン酸注入の施術後の過ごし方
ヒアルロン酸注入の施術後、施術部位が落ち着いてくるまでにかかる時間は1~2週間が目安です。
ただし、施術の経過にはあくまで個人差があります。
人によっては、1カ月程度の期間がかかることもあるでしょう。
上記の期間を過ぎても、内出血・むくみ・腫れ・痛み・違和感・チンダル現象などの症状が落ち着かないときは、速やかにご相談ください。
また、ヒアルロン酸注入の施術直後は、注射した箇所へのメイクを避けてください。
基本的には、注入してから2~3時間後からメイクが可能です。
ただし、注入部位を強くこすったり、刺激を与えたりしないようお気をつけください。
注射した箇所へのフェイシャルマッサージや、フェイシャルエステなどの施術については、4週間程度控えてください。
ヒアルロン酸注入の施術後は、普段通りの生活を送れますが、施術部位に異変がないかこまめにご確認ください。
よくある質問
ヒアルロン酸注入を打ち続けるとどうなるのか?と気になっている方でよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
まとめ
ヒアルロン酸注入のうち続けるリスクについてもう一度ご紹介します
- 打ち続けるリスクはなし
- 注入のし過ぎ、製剤の間違いが失敗の原因
- 熟練の医師のもと施術を受けることが重要
ヒアルロン酸注入はメスを使わない・ダウンタイムも短い美容施術。
メスを使った美容整形には抵抗があっても、注入施術なら検討してみたい方は多いでしょう。
ただし、メスを使わないから安全ということでもなく、内出血やむくみ・腫れ、違和感・痛み、チンダル現象が起きる可能性があります。
また、感覚が麻痺して施術がどんどんエスカレートし、周囲は違和感を覚えているのに本人の施術への欲望は益々大きくなり、顔に不自然さばかりが増していくという問題も発生します。
施術によって発生する物理的・精神的両面でのリスクをしっかり理解したうえで、受けるか否かを決めるのがおすすめです。