「近ごろ、抜け毛が増えはじめた気がする」「おでこが広くなったように感じる」といったように、ご自身の薄毛が気になり始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
薄毛が気になり始めると、原因は何でどういった対処をすれば良いかわからず不安になりますよね。
そこで本記事では、はげる原因とその対策について解説します。
結論から言うと、はげる原因の多くは生活習慣や間違ったケアの方法が関係していることが多いです。
この記事を読むことで、薄毛が気になり始めた時期にすべき対策が見つかり、症状改善に向けた取り組みができるようになります。
薄毛が気になり始めた方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
はげる原因はこの9つ
はげる原因は、主に頭皮や髪の毛の栄養不足であることが多いと言われています。
なぜなら、髪の毛も体の一部であり、成長するには栄養が必要だからです。
ほかにも原因はさまざまです。
ここでは、その中から9つ紹介します。
ご自身にあてはまるものがないかチェックして、薄毛予防のきっかけにしてくださいね。
食生活の乱れ
はげる原因のひとつとして、食生活の乱れが挙げられます。
人間は食事によって、身体の成長に必要な栄養素を吸収します。
それは髪の毛も同様で、成長には「アミノ酸」や「亜鉛」などの栄養素が必要です。
食事によって取り込まれた栄養は、毛根にある「毛乳頭細胞」から「毛母細胞」に運ばれて、髪の毛を作る材料になります。
食生活の乱れは、髪の栄養不足につながります。
健康な髪が育ちにくく抜け毛が増え、薄毛の原因となるでしょう。
過度なストレス
強いストレスを受け続けると自律神経が乱れ、血流障害を引き起こすことがあります。
自律神経とは、私たちの全身状態を調整している神経のことで、「交感神経」と「副交感神経」に分かれています。
たとえば、交感神経は緊張で心臓がドキドキしている状態で、副交感神経はリラックスして眠りにつけるような状態を指し、自動で調節されることが特徴です。
慢性的な疲労やストレスは自律神経の乱れにつながると報告されており、特に副交感神経がうまく働かなくなります。
結果、全身の血流量を抑える作用がある交感神経が働き、頭皮への血流が十分に届かなくなります。
強いストレスを受け続けると、健康な髪が育たずに抜け毛の原因となるのです。
睡眠不足
髪の毛の成長には、寝ている間に分泌される「成長ホルモン」の存在が欠かせません。
成長ホルモンには「炭水化物」「タンパク質」「脂質」などを分解し、体に必要な栄養素に変える作用があります。
なかでも発毛にとって重要な作用は、タンパク質の合成です。
成長ホルモンはタンパク質をもとに、髪の毛の主成分「ケラチン」を作ります。
睡眠不足で成長ホルモンが減少すると、髪の毛を作る栄養素が不足して薄毛につながります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも、はげる原因のひとつです。
ただし、男性ホルモン自体が悪いわけではありません。
そもそも男性ホルモンは、男性の身体を作る上で重要なホルモンです。
薄毛の原因となるのは、ジヒドロテストステロン(以下、DHT)と呼ばれるホルモンです。
まず、男性ホルモンであるテストステロンが頭皮にある酵素「5αリダクターゼ」に反応し、DHTが作られます。
DHTは毛根にある「男性ホルモンレセプター」と結合し、毛母細胞に脱毛の指令を出します。
その結果、はげが引き起こされるのです。
ストレスや生活習慣の乱れが原因になりやすく、ホルモンバランスが乱れると抜け毛や薄毛につながる可能性があります。
タバコの吸いすぎ
タバコの吸いすぎは、薄毛の原因になります。
理由は、髪の毛に栄養を送れなくなる可能性があるからです。
タバコに含まれる「ニコチン」は、血管を縮めてしまいます。
そのせいで頭皮への血流は低下し、酸素や栄養が届きにくくなるのです。
栄養不足では成長できないため、髪の毛が抜けやすくなります。
過度な飲酒
頻繁にお酒を飲むことも、はげる原因のひとつです。
お酒に含まれるアルコールは、肝臓で「アセトアルデヒド」に変換されます。
アセトアルデヒドは毒性が強い物質で、大量のアミノ酸やビタミンを消費して分解されます。
結果、髪を作る栄養素が不足するため、薄毛になるのです。
遺伝
薄毛の発症は、遺伝が原因のひとつだと考えられています。
種類 | 遺伝形態 | 仕組み |
---|---|---|
5αリダクターゼの活性度 | 優性遺伝(父、母から子に遺伝) | テストステロンと5αリダクターゼが結合しやすく、DHTを生成しやすい |
男性ホルモンレセプターの感受性 | 隔世遺伝(祖父母、それ以前の世代から遺伝) | 男性ホルモンレセプターがDHTと結合しやすい |
つまり、DHTが作られやすい体質とDHTに反応しやすい体質は、遺伝する可能性があるのです。
すべての薄毛にあてはまるものではありませんが、遺伝も原因のひとつであるといえます。
間違ったヘアケア
間違ったヘアケアは、頭皮環境を悪化させます。
たとえば、いつも髪を乾かさずに寝ているなら、雑菌が繁殖しやすくなっているでしょう。
また、シャンプーのときに強くこすりがちであれば、頭皮の角質が剥がれて皮脂が余分に分泌されるかもしれません。
こういった頭皮環境の乱れは、雑なヘアケアによって起こることが多いのです。
頭皮の負担は薄毛の原因になるため、髪・頭皮に優しいヘアケアの方法を学びましょう。
AGA・脱毛症などの病気
生活習慣の乱れや間違ったケアで薄毛になることは多いです。
しかし、なんらかの病気が原因ではげることもあります。
- 円形脱毛症
- 男性型・女性型脱毛症
- 拡散性脱毛症(びまん性脱毛症)
- 脂漏性脱毛症
- 休止期脱毛
- トリコチロマニア(抜毛症)
- 膠原病などの内科的疾患
- 薬剤性脱毛症
- 先天性脱毛症
- 瘢痕性脱毛症 など
代表的な病気は後ほど解説しますが、薄毛を症状とする病気はたくさんあるため、ご自身で判断・対処することは難しいです。
抜け毛が気になり始めたら、早めに病院やクリニックを受診しましょう。
はげやすい人の特徴
ここでは、はげやすい人の特徴を解説します。
あてはまるものがないかチェックすることで、薄毛予防のための生活改善ができますよ。
バランスの良い食事がとれていない
はげやすい人は、栄養バランスの偏った食生活を送っていることが多いです。
たとえば、忙しくて食事を抜くことが多いと栄養が不足した状態になります。
また、ジャンクフードやいつも同じものばかり食べていると栄養が偏り、新たに髪を作れなくなるでしょう。
つまり頭皮や髪の栄養不足は、食事で正しく栄養を取れていないことが原因です。
薄毛を改善させるため、栄養バランスの良い食生活を意識しましょう。
十分な睡眠や休養が取れていない
睡眠や休養が十分にとれていないと、薄毛になる可能性があります。
理由は、髪の毛に必要な成分を作れなくなるからです。
睡眠や休息が不足すると「自律神経が調整できない」「ストレスが解消されない」「成長ホルモンが分泌されない」といった不調につながります。
結果、発毛に必要な成分を作れなくなるためはげてしまいます。
睡眠不足が薄毛や抜け毛を引き起こすリスクについて、きちんと理解しておきましょう。
ストレスの多い仕事や環境にいる
仕事や家庭でストレスが溜まりやすいことも、はげやすい人の特徴です。
過剰なストレスが続くと交感神経が強くはたらき、血管が細くなってしまいます。
その結果、頭皮への血流が減少し、髪の毛に必要な栄養を運べなくなります。
また、自身が気づかないうちにストレスが溜まっているケースも多いです。
そのため、運動や趣味などで意識的にストレスを解消させましょう。
雑なヘアケアで頭皮環境が悪い
雑なヘアケアも、はげにつながる行動のひとつです。
たとえば、髪を乾かさず頭皮が蒸れた状態で放置すると、真菌(カビ)が増えて炎症を引き起こす可能性があります。
炎症によって毛根にダメージが蓄積すると、抜け毛のリスクを高めます。
ヘアケアを面倒に感じることもあると思いますが、薄毛が気になる方は正しくケアすべきです。
遺伝によるはげ体質
はげやすい体質が遺伝し、薄毛を引き起こす方もいます。
遺伝が考えられる体質について、以下の表にまとめました。
種類 | 遺伝形態 | 仕組み |
---|---|---|
5αリダクターゼの活性度 | 優性遺伝(父、母から子に遺伝) | テストステロンと5αリダクターゼが結合しやすく、DHTを生成しやすい |
男性ホルモンレセプターの感受性 | 隔世遺伝(祖父母、それ以前の世代から遺伝) | 男性ホルモンレセプターがDHTと結合しやすい |
ご自身の家系に薄毛の方が多い場合、はげやすい体質が遺伝している可能性も考えられます。
はげる原因になりうる病気と特徴
ここでは、薄毛を引き起こす代表的な病気と特徴について解説します。
それぞれの病気の特徴を知ることで、医療機関を受診する判断材料にしてください。
男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症は、AGA(Androgenetic Alopecia)と呼ばれる男性が発症する脱毛症のことです。
思春期以降の男性に多く、日本人男性の約3割が発症します。
主な症状として、頭頂部から前頭部にかけての薄毛で、髪の毛が細く短くなります。
徐々に進行するため発見が遅く、治療に時間がかかるケースが多いです。
投薬治療でも効果が出るまでに半年以上かかることがあるため、根気強い治療が必要です。
主な原因 | 遺伝・男性ホルモン |
---|---|
年齢層 | 10代〜(思春期以降) |
性別 | 男性 |
症状 | 頭頂部や前頭部の毛髪が細く短くなる・脱毛 |
治療法 | ステロイド投薬・注射・植毛など |
進行パターン | Norwood-Hamilton分類(全12分類) |
円形脱毛症
円形脱毛症は、髪の毛の一部分が突然抜け落ち、円形の脱毛斑ができる脱毛症のことです。
原因はさまざまですが、主に自己免疫疾患によって発症すると考えられています。
自己免疫疾患とは、免疫がうまく機能せず自身の細胞を攻撃してしまう病気です。
主な症状は、突然に円形や楕円形の脱毛斑が見られるものです。
ひどくなると、頭部全体やまつ毛など全身に症状が見られることもあります。
ステロイドや紫外線などの治療を行いますが、円形脱毛症を完治させる治療法はまだ確立されていません。
そのため、患者の症状に合わせた治療を行います。
主な原因 | 自己免疫異常・ストレス・遺伝 |
---|---|
年齢層 | 全年齢 |
性別 | 男女問わず |
症状 | 10円玉サイズの円形脱毛・再発しやすい |
治療法 | ステロイド投薬・紫外線治療 冷却療法・注射など |
進行パターン | 単発型・多発型・蛇行型(後頭部〜側頭部)・全頭型(全体的な脱毛 |
脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は、頭皮から過剰に皮脂が分泌されることで発症する脱毛症です。
詳しい原因は不明ですが、頭皮にいる「マラセチア菌」と呼ばれるカビが原因だと言われています。
皮脂をエサにしてマラセチア菌が増え、頭皮に炎症を引き起こします。
主な症状は、頭皮のベタつきやフケの出現です。
また、ひどくなると顔や背中のニキビなど、頭皮以外に炎症が広がることもあります。
間違ったヘアケアや生活習慣の乱れは、脂漏性脱毛症に影響します。
投薬治療だけでなく、生活改善も治療法として有効です。
主な原因 | 皮脂の過剰分泌 |
---|---|
年齢層 | 乳児・10〜40代(思春期以降) |
性別 | 男性が多い |
症状 | フケ・ニキビ・抜け毛・頭皮のベタつき |
治療法 | 投薬・ビタミン剤の服用・生活習慣の改善など |
進行パターン | 頭皮のフケやベタつき・ニキビの出現 |
参考:
MSDマニュアル|脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎で髪の毛が抜ける – 兵庫県医師会
はげ方や部位による原因の違い
実は、はげる場所によって、薄毛の原因は異なります。
薄毛の部位ごとに、はげ方の特徴を見ていきましょう。
側頭部
側頭部の薄毛が気になる場合には、以下の原因が考えられます。
- 甲状腺の機能低下(バセドウ病、橋本病)
- 目の疲れによる側頭部の血流障害
- ストレス
- 肩こり
- 円形脱毛症
- 抜毛症
注意すべきは、バセドウ病や橋本病という病気です。
甲状腺の機能を低下させる病気であり、バセドウ病や橋本病を発症すると甲状腺ホルモンの分泌量が減ります。
甲状腺ホルモンには髪を作る毛母細胞を活性化させる役割があるため、分泌量が減少すると脱毛の原因になります。
AGAは側頭部に症状が出にくい部位です。
側頭部の薄毛には、何らかの疾患が隠れている可能性があります。
一度、念のために医療機関を受診しておくと安心です。
前頭部(おでこ)
前頭部がはげる原因は、以下のことが考えられます。
- AGA
- 頭皮環境の悪化
- 栄養バランスの偏り
注意すべき点は、AGAの主症状が前頭部〜頭頂部の薄毛であることです。
進行パターンはさまざまであるため、前頭部の薄毛が必ずしもAGAであるとは限りません。
しかし、AGAは前頭部から頭頂部にかけて進行することが多いです。
思い当たる症状があれば、一度病院やクリニックを受診してみましょう。
頭頂部(つむじ)
つむじはげの原因として考えられることは、以下のとおりです。
- AGA
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- 拡散性脱毛症(びまん性脱毛症)
- 頭皮環境の悪化
- 栄養バランスの偏り
頭頂部の薄毛は、AGAや FAGAなどの病気が考えられます。
頭頂部の薄毛が気になり始めたら、一度専門医に相談してみましょう。
後頭部
後頭部の髪が薄くなる原因として、以下のことが考えられます。
- 生活習慣
- ストレス
- 頭皮環境の悪化
- 円形脱毛症
- 脂漏性脱毛症
- 機械性脱毛症※
※ヘルメットや帽子が原因の脱毛症
後頭部の薄毛は、AGAやFAGAのような男性ホルモンによる影響は少ないと考えられています。
基本的に、ご自身の生活で薄毛を引き起こす悪い習慣がないか見直すことが重要です。
M字はげ
M字はげの原因は、以下のことが考えられます。
- AGA
- 生活習慣
- 牽引性脱毛症
- 頭皮環境の悪化
M字はげは、AGAの「Norwood-Hamilton分類」でみられるパターンのひとつです。
加えて髪の毛が細く、色が薄くなるなどの症状がある方は、AGAの可能性が考えられます。
心当たりがあれば、早めに病院やクリニックを受診しましょう。
はげる原因に対する7つの対策
生活習慣の乱れや雑なヘアケアは、薄毛を引き起こす原因になります。
そのため「規則正しい生活習慣」と「正しいヘアケア」が薄毛対策として有効です。
ここでは、はげる原因への7つの対策について詳しく解説します。
栄養バランスの良い食事をとる
髪の毛の成長には、栄養バランスの良い食事をとることが重要です。
【髪の毛に必要な栄養素の例】
栄養素 | 役割 | 代表食材 |
---|---|---|
ビタミン | 頭皮の乾燥を予防する・代謝を良くする | 野菜・豚肉・レバーなど |
ミネラル | 髪の毛を作る・頭皮の血流を良くする | 肉類・ひじき・ほうれん草など |
タンパク質 | 髪の毛の主成分を作る | 肉類・魚類・豆類など |
イソフラボン | 抜け毛を予防する | 大豆・とうふ・味噌など |
フコダイン | 髪の毛が生え変わる周期を調整する | 昆布・わかめ・もずくなど |
現代人は野菜や果物を食べる機会が減っており、ビタミンやミネラル、食物繊維などが不足しがちです。
そのため、1日のうち野菜は350g、果物は200gを目標に食べましょう。
十分な睡眠と休養をとる
髪の成長に欠かせない「成長ホルモン」を正常に分泌させるため、睡眠や休息は十分にとりましょう。
睡眠不足で自律神経が乱れると、頭皮の血流障害を引き起こすことがあります。
個人差はありますが、厚生労働省が定める成人の適正睡眠時間は「およそ6〜8時間」です。
少なくとも1日6時間以上は眠るように心がけましょう。
ストレス発散や適度な運動
ストレスが溜まると自律神経が乱れやすくなるため、頭皮の血流が悪くなります。
中には、気付かないうちにストレスが溜まることもあるでしょう。
適度な運動や十分な休息をとるなど、意識的にストレスを発散することが大切です。
厚生労働省が勧める成人の適正運動量は「息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上行う」※です。
※引用:厚生労働省|健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023
無理のない範囲から、簡単な運動でストレスを発散させましょう。
タバコや過度なアルコール摂取を控える
タバコやアルコールについては、自身の摂取量や頻度を見直しましょう。
- タバコのニコチンによって血流が悪くなる
- アセトアルデヒドの分解により頭皮への栄養が減る
適正量は個人差があるため、どの程度で薄毛に効果が見られるか一概には言えません。
生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、厚生労働省は「1日当たりの純アルコール摂取量が男性 40g以上、女性 20g以上」※と定めています。
※引用:厚生労働省|健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案)
薄毛を改善させるため、できる限りタバコや飲酒の機会を減らしていきましょう。
育毛用や薬用のシャンプーを使う
育毛用や薬用のシャンプーを使うことも薄毛対策には効果的です。
ただし、これらは発毛を促進することが目的ではありません。
主な目的は、頭皮や髪の毛を正しく洗浄することです。
市販のシャンプーには「合成界面活性剤」と呼ばれる強力な洗浄能力をもつ成分が含まれています。
そのため、頭皮を守るために必要な皮脂まで洗い流すこととなり、はげの原因になります。
できるだけ合成界面活性剤を含まないシャンプーを使い、頭皮へのダメージを減らしましょう。
ドライヤーで髪を十分に乾かす
髪の毛が十分に乾いていないと頭皮の雑菌が繁殖し、炎症を引き起こす可能性があります。
また、髪の毛の表面を覆うキューティクル(保護膜)は濡れた状態に弱く、摩擦によって剥がれ落ちやすいです。
そのため、ドライヤーでしっかりと髪を乾かすことが重要になります。
ただし、髪の主成分であるたんぱく質は熱に弱いです。
「タオルで水気を取る」「ドライヤーを近づけすぎない」「1箇所に当て続けない」など、正しいヘアケアで薄毛を予防しましょう。
頭皮マッサージを行う
頭皮マッサージは、頭皮の血流を良くする効果が期待されています。
その方法は、主に以下の3つです。
種類 | やり方 |
---|---|
圧迫法 | 親指と人差し指で頭皮をつかみ、圧迫と解放を繰り返す |
叩打法 | こぶしを軽く握り、頭皮を軽く叩くようにほぐす |
揉捻法 | 指の腹で頭皮を優しく揉みほぐす |
頻度が高すぎる場合や力加減が強すぎる場合など、間違ったやり方で頭皮を痛めると薄毛につながります。
ご自身が気持ちよく感じる程度で、適度に行ってください。
はげる原因に関するよくある質問
はげる原因に関するよくある質問をご紹介します。
この記事で紹介した内容以外にも、一般的に原因と考えられていることが多いため確認してみてください。
パーマや毛染めははげる原因になる?
パーマや毛染めは、はげる原因になる場合があります。
なぜなら、パーマや毛染めに使用する薬剤の刺激により、頭皮に炎症を引き起こす可能性があるからです。
またパーマの場合は、一度髪の結合を剥がします。
その際、髪の内部からタンパク質などの栄養などが流れ出て髪が細くなり、抜け毛が増えることもあります。
パーマや毛染めをする場合は「髪を十分に乾かす」「薬用のシャンプーを使う」「パーマや毛染めを頻繁にしない」といった最大限のヘアケアを心がけましょう。
整髪料や帽子、ヘルメットなどははげる原因になる?
整髪料(ワックス)や帽子、ヘルメットなどは、場合によってはげる原因になることがあります。
原因 | 仕組み | 対策 |
---|---|---|
整髪料(ワックス) | 洗い残しによる毛穴詰まり・合成界面活性剤による頭皮へのダメージ | ぬるま湯で十分に洗い流す・頭皮に直接つけない |
帽子・ヘルメット | 頭皮が蒸れて、細菌が繁殖・長時間の締めつけによる血流障害・摩擦による脱毛 | 帽子やヘルメットを清潔に保つ・サイズのあったものを選ぶ |
頭皮へのダメージが薄毛の原因になると考えられており、整髪料や帽子などは直接的な原因ではありません。
整髪料や帽子、ヘルメットを使用する際は、きちんと対策をして抜け毛を減らしましょう。
ヘアアイロンははげる原因になる?
ヘアアイロンは、薄毛の直接的な原因にはならないと考えられます。
ただ、「力強く引っ張って髪が抜ける」「頭皮にあたって炎症を引き起こす」のように、間違った使用方法ではげる可能性はあります。
ヘアアイロンを使用する際は、頭皮や髪の毛に強い負荷がかからないよう注意しましょう。
オナニー(自慰行為)ははげる原因になる?
オナニー(自慰行為)は、はげる原因にはならないと言われています。
その理由は、射精よって減少する男性ホルモンが薄毛の原因というわけではないからです。
はげの原因となるのは、DHTと呼ばれる別のホルモンです。
また精液に含まれる亜鉛やタンパク質はごくわずかであるため、射精で発毛に必要な栄養量が不足することは考えにくいでしょう。
まとめ
はげの原因はさまざまで生活習慣や間違ったヘアケア、なかには病気によって引き起こされる場合もあります。
ただ、薄毛治療はなかなかご自身の判断で正しい対処をすることは難しいです。
ここで紹介した原因や対策を参考に生活を改めつつ、一度薄毛治療を行っている専門の病院やクリニックに相談することをおすすめします。