永久脱毛は女性がするものというイメージを持っていませんか。
男性に永久脱毛はなじみ深いものではないかもしれません。
ですが、近頃では脱毛に興味を持つ男性の割合は増加しています。
しかし、自分で処理するのは要注意です。
自己処理での脱毛は、肌トラブルを起こす可能性があるからです。
この記事では脱毛を検討している男性に向けて、メンズ脱毛で知っておきたい基礎知識について紹介します。
目次
永久脱毛とは？
永久脱毛と聞くと、施術した後は永久にムダ毛が生えてこないと思われるかもしれません。
しかし、実際には毛が二度と生えなくなるわけではありません。
米国電気脱毛協会と食品医薬品局(FDA)で、永久脱毛は次のように定義付けられています。
1つは、最後に施術を受けた日から、1カ月以内に毛が生える可能性が20%以下となることです。
2つ目は、3度の施術をしてから6カ月後の毛量が、施術前よりも67%（3分の2）以上減っていることです。
この2つの定義に沿った施術を、一般的に永久脱毛と呼んでいます。
つまり、永久脱毛は無毛状態の永久性を保証するものではありません。
なぜこのような定義が誕生したのでしょうか。
それは、永久脱毛の技術が確立してから日が浅いからです。
永久脱毛の効果を実証し、誰をも満足させられるデータを集めるには、何十年もの期間が必要です。
現在はまだデータ量が不十分なので、理論としては半永久的な効果が認められたとしても、毛が生えてこないと言い切れません。
そのため、上述のような定義が生まれました。
メンズ永久脱毛のメリット
永久脱毛をすると、どんな変化が自分に生まれるのでしょうか。
もしかすると、肌がつるつるになるだけだと思っている人もいるかもしれません。
しかし、実際に施術しなければわからない効果が永久脱毛にはあります。
以下では永久脱毛の効果やメリットを解説します。
時間短縮
男性の多くは、朝起きてから出かけるまでの間に、毎日ヒゲを剃る必要があります。
どれだけ忙しくとも、時間がなくとも、しっかりとヒゲ剃りをしなければなりません。
周囲に不潔なイメージを与えてしまうからです。
ヒゲが濃い人ならば、1日の間に2回3回と剃る人も珍しくありません。
日課とはいえ、億劫だと感じている人は多いでしょう。
仮に1日10分かけて50年間ヒゲを剃ると、その総時間は約3042時間にもなります。
これは約127日間ヒゲを剃っていることになります。
くわえて、手足の指や腕などのムダ毛を処理するとなれば、さらに多くの時間が必要です。
毎日の手入れが求められる部位を永久脱毛すると、大きな時間節約になります。
ヒゲ剃りに時間が費やされることを気にしない人もいるかもしれません。
ですが、毎日のヒゲ剃りは高いコストがかかっていることをご存じでしょうか。
ヒゲを剃るには、シェーバーやカミソリ、シェービングクリームやジェルといった道具が必要です。
剃った後にはスキンケア用品も必要でしょう。
このような必需品は消費財で、使い切ったり壊れたりしたなら、買い直さなければなりません。
毎月ヒゲ剃りに1000円の費用が発生し、それが50年間続いたなら、その総額は60万円です。
ヒゲを永久脱毛すればこのコストを抑えられます。
清潔感が上がる
男性の体毛は不潔なイメージで捉えられやすいものです。
近年ではムダ毛に嫌悪感を抱く女性は少なくありません。
特に、胸周りやお腹周りのムダ毛には要注意です。
男性のワイルドさをアピールするつもりが、相手は嫌悪感しか感じていない場合があります。
これは、社会での男らしさのイメージが、変化してきているとも言えるでしょう。
また、目に付きやすい場所のムダ毛も、あまり良い印象を持たれません。
眉の間や耳の毛は不潔感を感じさせやすいです。
ビジネスシーンでもこのような細部はよく見られています。
ムダ毛が好まれない現代では、全身脱毛することで清潔感が生まれ、好感度のアップが期待できます。
身だしなみに気を使っている人は、節度があるきっちりした人と見なされる場合も多く、好印象を与えやすいです。
ムダ毛が減り清潔感が増すことで、さらなる追加のメリットが期待できます。
まず、体臭が軽減できます。
体臭が発生するのは汗や皮脂が雑菌を繁殖させることが原因です。
体毛が濃い場所には汗がたまりやすく、臭いの原因を多く生み出しやすくなります。
脱毛をすると汗がたまりにくくなり臭いの発生を抑えられます。
これは、ワキやVIOの脱毛だけでなく、全身の脱毛でみられる効果です。
ムダ毛処理ができていると、汗が拭き取りやすく制汗剤などが届きやすいので、匂いの元を絶ちやすいです。
また、ムダ毛がなくなると体を衛生的に保ちやすくなります。
ムレやかぶれなどの症状があまり起きません。
体毛の有無は介護にも大きく影響を与えます。
ワキやVIOなどの永久脱毛ができていると、排泄物の処理がしやすくなります。
洗浄も簡単になるので、とても衛生的です。
そのため、最近では高齢者の脱毛も人気が高まっています。
肌がきれいになる
永久脱毛をすると肌がきれいになります。
多くの人が良さを実感するポイントではないでしょうか。
ムダ毛のないすべすべ肌になり、自分に自信をもたせます。
さらに、永久脱毛をしておけば、ムダ毛処理で肌を傷めることもありません。
自分でムダ毛を処理する方法は、カミソリや脱毛クリームなどさまざまです。
しかし、その多くは肌を傷めてしまう可能性が低くありません。
特にカミソリを使ったムダ毛処理は、肌へのダメージが深刻です。
カミソリ負けは、痛みやかさぶたを作る場合があります。
脱毛クリームの肌へのダメージも見逃せません。
アレルギーやアトピーの原因になる可能性があるからです。
毛抜は毛穴に雑菌が入りこむ危険があります。
このように、自分で行う処理方法は、肌を傷つけるリスクをともないます。
肌荒れくらいなら気にする必要がないと思うかもしれません。
ですが、我慢してムダ毛処理を続けていると、色素沈着の原因になるだけでなく、慢性的な肌荒れの原因になることがあります。
永久脱毛をしておけば、肌荒れや色素沈着を事前に予防ができます。
特に、肌が弱い人ほど、永久脱毛の恩恵は大きいといえるでしょう。
永久脱毛の注意点
永久脱毛を受ける前後で守るべき注意点があります。
注意点を守らずに施術を受けると、脱毛効果が阻害されたり、術後の経過で異常が発生する可能性があります。
まず施術前のアルコールは避けましょう。
アルコールを摂取すると、アルコールの分解と利尿作用によって、体内の水分が不足しやすくなります。
すると、肌が乾燥してしまいます。
肌の状態がよくないままで施術を受けると、思ってもいない肌ダメージを引き起こすかもしれません。
アルコールで血流が促進されたまま施術を受けると、患部に強いかゆみを感じることがあります。
永久脱毛の施術を受けた後は、長時間の入浴を避けるようにしましょう。
永久脱毛は毛根を中心に肌にダメージを与えます。
施術直後は、肌にダメージが残った状態なので、うっ血させてしまうような行動は避けた方が良いでしょう。
特に長時間の入浴は、体中の血流を促してしまうので、肌に赤みや痛みが発生する可能性があります。
同じ理由から、施術後のアルコールの摂取も避けるべきです。
入浴する場合には、強く肌をこすらずに体を洗い、湯船につかることはひかえた方がよいでしょう。
施術前後の2週間は、日焼けをしないようにしましょう。
日焼けは紫外線によるダメージで肌が傷ついている状態です。
その状態で永久脱毛を始めると、肌に赤みや発疹が出たり、痛みが発生する可能性があります。
レーザーを利用して脱毛を考えているなら、日焼けにはより注意が必要です。
レーザーは毛の黒い色に反応します。
肌が黒くなってしまうと肌にもレーザーが反応して、照射範囲が広くなってしまいます。
すると、ムダ毛への効力が落ちるだけでなく、施術に痛みをともなうかもしれません。
永久脱毛するにあたっては、肌状態を整えておくことが大切です。
日差しや乾燥あるいはストレスなどで、肌は気づかないうちにダメージを抱えている場合があります。
施術日までの間、食事のバランスや生活リズムを整え、睡眠時間を多く確保するなど、肌に良い生活を心がけましょう。
また、施術後の数日感は、肌がとても傷つきやすい状態になっています。
肌の保湿をしっかりとし、日焼けを避けるといったアフターケアを欠かさないようにしましょう。
永久脱毛する方法
永久脱毛は医療機関でしか行えません。
そのため、医療脱毛とも呼ばれています。
現在、日本で行われる永久脱毛の方法には「レーザー脱毛」と「ニードル脱毛」の2種類です。
どのような違いがあるかについて、以下で説明します。
レーザー脱毛
永久脱毛で使われるレーザー脱毛は、直接肌にレーザーを照射して脱毛します。
レーザーがメラニンに当たると反応して熱を発生させます。
レーザー脱毛は、この発生した熱によって毛根部を破壊する脱毛方法です。
毛根が破壊されると、毛は1週間から2週間ほどで抜け落ちます。
毛が抜け落ちた毛穴は、なくなりはしないものの自然に閉じるので、肌がすべすべになります。
レーザー脱毛は肌へのダメージが少ない施術方法です。
そのため、肌質が弱い人や、痛みが気になる人に向いています。
毛は「成長期」「退行期」「休止期」の3つの周期がサイクルして成長しています。
レーザー脱毛が効果を発生するのは「成長期」にある毛根だけです。
1回の施術では、毛量の20%ほどしか処置ができません。
そのため、脱毛が完全に終了するまで時間がかかる方法です。
なお、レーザー脱毛はメラニンに反応させて脱毛する性質上、体毛が黒く、明るい肌の色を持つ人に高い効果があります。
しかし、体毛の色が薄い体質の人や、黒い肌の色を持つ人には、十分な脱毛効果が得られない場合があります。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は電気針を使う脱毛方法です。
毛穴1つ1つに電気針を刺し入れて、電気を流すことで毛根を破壊します。
レーザー脱毛はメラニンに反応させて脱毛するため、肌の色や毛の色に効果が左右されてしまいます。
しかし、ニードル脱毛ならば、それらに影響を受けることなく脱毛が可能です。
色素沈着が強い部位や、白髪や金髪などでも、永久脱毛ができます。
ニードル脱毛は効果が強いのですが、ムダ毛を一本ずつ処理しなければならないため、処理にとても時間がかかります。
また、施術にともなう痛みも、他の脱毛方法より強いです。
メンズ脱毛の選び方
メンズ脱毛はどのような点に注意して選べば良いのでしょうか。
まず着目したいのは、脱毛効果です。
脱毛効果として永久脱毛を選びたいのならば、クリニックでの処置をしなければなりません。
なぜなら、永久脱毛は医療機関以外ではできないからです。
脱毛効果を選んだなら、次はどのような脱毛の特性が欲しいのかを決定します。
例えば、定期的に施術を受けるために通える方で、広い面積を永久脱毛したいのならば、レーザー脱毛を選ぶとよいでしょう。
以上が決定した上で、クリニックの料金を比較します。
料金だけで選んでしまうと、自分の体質に合わない施術方法を選択してしまう可能性があるので、注意が必要です。
料金を比較する際には、クリニックのサポート体制を検討して選ぶとよいでしょう。
施術期間、施術の回数、アフターサポートの3点は、特に重視したいポイントです。
なお、メンズの永久脱毛では、施術者は男性とは限りません。
選ぶクリニックやサロンによって異なります。
もしも、施術者の性別が気になるのであれば、事前に確認しておくようにしましょう。
メンズ永久脱毛の値段
メンズの永久脱毛の値段はどのくらいなのでしょうか。
部位別の料金は次の通りです。
腕の脱毛は約7万円から20万円となっています。
脚ならば、膝上からヒザ下までセットで約20万円から30万円、ワキは2万円から3万円と他の部位よりも安いです。
次に胴体を見ていきましょう。
胸全体を永久脱毛するなら約5万から15万円、腹では約5万円から14万円です。
これらの部位は、全身脱毛コースに含まれる場合が多いので、複数カ所を別々に脱毛するよりも、全身脱毛コースを選択した方が安くなります。
多くのクリニックやサロンでは、全身脱毛には「腕、ワキ、脚、胸、腹」の脱毛がセットになっています。
そして、全身脱毛の価格は約15万円から約44万円です。
男性の永久脱毛をリーズナブルに済ませるには、全身脱毛とのセットがおすすめです。
例えばひげの価格設定は約3万円から7万円で、VIOは約10万円から15万円となっています。
対して、全身脱毛とヒゲそしてVIOがセットになっているコースは、約26万円から40万円です。
それぞれの部位を個別に注文すると約52万円から104万円かかるので、大幅に安くなったと言えるでしょう。
なお、全身を脱毛してつるつるにする相場は、約40万円から60万円ほどと言われています。
参考までにサロンでの価格をあげるなら、腕は約15万円、ワキが約5万円、脚が約20万から30万です。
胴体では胸全体と腹がそれぞれ約8万円です。
サロンでは永久脱毛ができない代わりに出力の弱い脱毛機器を使います。
出力が弱い分、処理回数を増やすことで、永久脱毛に近い効果を生み出してきました。
また、脱毛器の出力が弱いため、痛みや肌ダメージが少ない施術が、サロンには期待できます。
ですが、サロンの施術方法は回数が増えるため、脱毛価格は少し高くなります。
施術回数が増えやすい部位であるヒゲなら約5万から25万円、VIOでは約20万から50万円がサロンでの相場です。
サロンで全身をつるつるにする相場は、約60万から100万円とされており、クリニックよりも高い値段になっています。
自身にあった脱毛をしよう！
永久脱毛は、ムダ毛処理にかかる時間とコストを節約し、清潔感などのメリットを与えてくれます。
しかし、永久脱毛は肌に負担が大きい施術です。
基礎知識を理解した上で、自分にあった脱毛をするようにしましょう。
禅クリニックは、永久脱毛やムダ毛処理に悩む人の強い味方です。
体毛のトラブルに悩んでいる人は、相談してみてはいかがでしょうか。
