「GLP-1ダイエットに副作用があるって聞いたけどホント?」
「GLP-1ダイエットの副作用とその対処法が知りたい」
このようなことを疑問に思っていませんか?
無理せず痩せられる「GLP-1ダイエット」には副作用があるのか気になりますよね。
GLP-1ダイエットに副作用はあります。
GLP-1ダイエットに限らず、すべての治療法には少なからず副作用が存在するからです。
副作用とは、病気やけがを治すという効果のほかに生じてしまう望ましくない作用のことです。
例えば、
「花粉症の薬を飲んだら、鼻水は止まったけど眠くなった」
「胃腸薬を飲んだら、胃の痛みはおさまったが、口が乾くようになった」
「解熱剤を飲んだら熱は下がったけど、発疹が出てしまった」。
このような症状が出たらそれは薬の副作用です。
参照:薬の副作用かな?と思ったら すぐに医師にご相談を! |
副作用は必ず起こるわけではありません。
副作用が起こらずに「GLP-1ダイエット」を始めたいと思いますよね。
残念ながら副作用を100%起こさない方法はありません。
ですが、事前に起こりうる副作用とその対処法を知っておくことで、安心して「GLP-1ダイエット」に取り組むことができます。
GLP-1ダイエットを始めようと思っているけど副作用が心配な方のために、この記事では4つの副作用の原因とその対処法についてご紹介します。
この記事を最後までご覧いただければ「GLP-1ダイエットの副作用」について事前に知ることができ、安心してGLP-1ダイエットをスタートできるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
※GLP-1ダイエットの効果について詳しく知りたい方は「ツラい思いは一切せず」医療の力で短期間でラク痩せ!のページもご覧くいださい。
目次
GLP-1ダイエットに副作用はある
GLP-1ダイエットにも副作用はあります。
なぜなら、医師から処方された薬を使用したメディカルダイエットだからです。
どんな薬でも副作用は発生します。
身近な市販の花粉症の薬も強烈な眠気が発生するものがほとんどです。
このように効果のほかに発生する、望ましくない症状はすべて副作用です。
GLP-1ダイエットで使用するGLP-1受容体作動薬も軽度の副作用から重篤な副作用まで存在しています。
起こりやすい軽度の副作用
GLP-1受容体作動薬を使用することで副作用はありますが、ほとんどが胃腸障害による軽度の副作用です。
重篤な副作用はGLP-1受容体作動薬との関連性が見られない結果も報告されているので、はっきりとはわからないのが現状です。
起こりうる副作用は下記の通りです。
- 胃腸障害⇒軽度の副作用
- 低血糖⇒とても低い
- 急性膵炎⇒関連性が見られない報告もある
- 注射部位の異常⇒正しい注射方法を行う
胃腸障害
最も多い副作用が胃腸障害です。
なぜなら、GLP-1ダイエットは胃腸に働きかける薬だからです。
下記のような症状が現れやすいとされています。
- 軽い吐き気
- 胃のムカつき
- 便秘
- 下痢
これらの軽度の副作用が発生する確率は5%以上とされています。
副作用を感じやすいのは最初の1週間で、多くの場合は次第に収まっていきます。
低血糖
発生しにくい副作用として低血糖があります。
GLP-1受容体作動薬は血糖値を下げる薬だからです。
ですが、GLP-1は血糖値が高い時に「インスリン」を分泌させ血糖値を下げて、血糖値が低いときは作用しないという働きをもっています。
なので、GLP-1のみで低血糖になることはほとんどありません。
糖質制限ダイエットなどをしている方は低血糖のリスクが高まるので注意してください。
急性膵炎
重篤な副作用として急性膵炎があります。
急性膵炎とは、膵臓の急性炎症で最も多い初期症状は上腹部の激痛です。
ですが、2型糖尿病患者153万人を対象にした実験で、GLP-1と急性膵炎リスクとの関連性は見られないという結果もあります。
参考:Medical Tribune
さらに、この副作用はごく稀に起こる副作用です。
このような副作用もあるということを認識しておきましょう。
注射部位の異常
注射部位の以上も副作用の一つです。
身体に注射を打つので打った箇所が硬結(硬くなること)、痒み、赤み、内出血などが起きることがあります。
痛みは個人差がありますが、髪の毛の細さ程度の注射針を使用するので痛みは少ないです。
注射を打つ際にアルコールでの消毒や、毎回同じ個所に打たないようにするという注意点を守るようにしてください。
注射を打ちたいけど痛みが気になるという方は麻酔テープがあるかクリニックに確認するとよいでしょう。
副作用への対処法
副作用が発生した場合の対処法をそれぞれ解説していきます。
胃腸障害への対処法
最初の1週間ほどで症状が現れやすいです。
吐き気が強い場合は揚げ物などの高脂肪の食品は避けるようにしてください。
医師に相談して吐き気止めを処方してもらうこともできます。
GLP-1ダイエット中は満腹感を感じやすくなるので、普段通りに食事をすることで胃もたれが生じます。
GLP-1ダイエット中は普段よりも食事を減らすことと、満腹感を感じた場合はそれ以上は食べないように注意してください。
低血糖への対処法
糖質制限ダイエットをしている方はGLP-1ダイエット中はやめて、通常の食事をバランスよく摂るようにしてください。
十分な食事をしていれば低血糖になることはほとんどありません。
冷や汗、動悸、意識障害、けいれん、手足の震え、力が入らない(脱力感)、だるい(倦怠感)、冷や汗が出る、顔色が悪い など
もし低血糖の症状を感じた場合は、すぐにキャンディーや糖分の入った飲み物を摂取するようにしてください。
万が一の時のためにこれらを携帯しておくこともおすすめです。
そのほかにも確認されていない副作用が発生する可能性もあります。
体調に変化を感じた場合は我慢せずに迷わず医師に相談して、指示に従い安全に治療を受けるようにしてください。
副作用の原因は薬の効果
GLP-1の副作用が起こる原因は薬が効いてきている証拠です。
なぜならGLP-1は胃の働きにかかわるからです。
GLP-1ダイエットの主な効果として胃の蠕動(ぜんどう)運動を抑えて、小腸への排出されるのを送らせて、空腹感を感じる時間を短くする働きがあります。
この効果が原因で、吐き気や胃のむかつきが起きやすいとされています。
副作用が起こりにくい製剤はわからない
GLP-1は何種類か製剤がありますが、副作用が起こりにくい製剤はわかっていません。
国内のクリニックで使用されているGLP-1受容体作動薬は下記の通りです。
- サクセンダ(リラグルチド)
- オゼンピック(セマグルチド)
- ビクトーザ(リラグルチド)
- トリルシティ(デュラグルチド)
- リベルサス(セマグルチド)
FDAではリラグルチドとセマグルチドが承認されています。
製剤の選び方で迷う方は症例数が多いサクセンダを取り扱っているクリニックがおすすめです。
注射にどうしても抵抗があるという方は口径薬のリベルサスがおすすめです。
飲み薬なので服用に関しては痛みがまったくありません。
一部のクリニックでは注射薬での痛み対策としてリドカインテープなどの貼る麻酔薬を処方しているところもあります。痛みが気になる方は診断時に相談するようにしましょう。
GLP-1ダイエットの注意点
GLP-1ダイエットを始めるにあたって注意点があります。
事前に知っておくことで自分の治療の段階がどのあたりにあるのかを確認することができます。
なにもせず痩せるわけではない
GLP-1ダイエットはなにもせず痩せるわけではありません。
食欲が減退することで痩せてくる薬だからです。
広告などでなにもせずに痩せられるなどの書き込みがありますが、そのようなことはありません。
もちろん、GLP-1はダイエットをサポートしてくれる強力な味方です。
結果的になにもせずに痩せることができたという方もいらっしゃいます。
ですが、あくまでもダイエットをサポートしてくれる薬と考えましょう。
クリニックで充分説明をうける
GLP-1ダイエットを始める前には必ず医師の診断を受けてください。
GLP-1ダイエットは医師の処方で行なうメディカルダイエットです。
診断を受けるだけではなく、説明も理解することが重要です。
あやまった認識ではじめてしまうと、思わぬ副作用を起こしてしまう可能性があります。
事前に充分説明を受けることが重要です。
海外ではダイエットではなく肥満治療として認可
海外ではダイエット目的ではなく肥満治療として認可されています。
海外では重度の肥満患者の割合が増えてきて問題になっているからです。
海外での臨床結果も肥満患者に対してのデータです。
海外で肥満とされる人はBMIが30以上の方です。
BMIが低い方は体重の減少も少ないので事前に理解しておきましょう。
注射ができない方
下記に該当する方はGLP-1ダイエットはできないので、自分が該当するか事前に確認しておきましょう。
- 未成年、70歳以上の高齢者
- 妊娠、授乳中、妊娠の可能性がある方
- 糖尿病、肝機能・腎機能障害(重度)、膵炎、胆石症の方
- 腹部手術、腸閉塞の既往歴のある方
- 甲状腺疾患の方
- 摂食障害、うつ病の方
- 多発性内分泌腫瘍症2型(家族歴も含め)
- BMI18.5未満の方
- 低血糖の恐れのがある(状態)方
まとめ
GLP-1ダイエットの副作用について解説しました。
最後にもう一度確認しましょう。
GLP-1ダイエットの副作用は下記の通りです。
- 胃腸障害(軽い吐き気、胃のムカつき、便秘、下痢)⇒初期の段階で表れやすい軽い副作用。薬の効果が原因でほとんどの場合は数日で治まる。
- 低血糖⇒血糖値が低い時はGLP-1は作用しないので、起こりにくい副作用。低血糖の症状を感じた際は飴などで糖分を補給する。
- 急性膵炎⇒ほとんど現れない副作用。関連性が見られない報告もある。
- 注射部位の異常⇒毎回違う場所に打つ、患部の消毒をきちんと行なうなど正しい手順で行なう。
GLP-1ダイエットは軽い副作用が起こるダイエットです。
ですが、それは薬が効いている証拠でもあります。
GLP-1ダイエットでの副作用を感じた際は我慢せずに迷わず医師に相談するようにしてください。
副作用を感じたときでも医師がサポートしてくれるのがメディカルダイエットの一番のメリットです。
GLP-1ダイエットで理想の体形を手に入れましょう。