「AGA治療をやめるとどうなるのか」
「やめどきはあるのか」
このように考えてはいませんか。
AGA治療を始めたけど、毎月の出費がきつく、やめたいと考えている方もいるでしょう。
AGA治療は保険が適用されないため、すべて自費で行わなければならず経済的に大変です。
本記事ではAGA治療をやめたらどうなるのか、やめた場合のメリット・デメリットを紹介します。
AGA治療をやめるかどうか悩んでいる方は、参考にしてください。
AGA治療で後悔することについては下記記事で詳しく解説しています。
目次
AGA治療をやめるとどうなるのか
AGA治療は完治が難しく、やめたら治療を始める前の状態に戻ってしまいます。
AGAは進行性のある男性型脱毛症のため、時間経過とともに薄毛が進行していきます。
そのため、治療をやめたら徐々に治療前の髪の毛の状態に戻っていき、そこから薄毛が進行していくため、薄毛を改善したい方にとっては注意が必要です。
ここではAGA治療をやめる場合のメリット・デメリットについて紹介します。
AGA治療をやめる場合のデメリット
まずはAGA治療をやめる場合のデメリットを紹介します。
AGA治療をやめた場合のデメリットは、以下のとおりです。
- 治療前の薄毛の状態に戻る
- AGAが進行してしまう
- 時間経過とともに改善が難しくなる
AGA治療をやめてしまうと、徐々に治療前の状態に戻ってしまいます。
AGAは完治せずに進行していく病気なので、治療をやめれば薄毛が進行していき、治療前よりも薄毛の状態になってしまいます。
一方で、AGAは時間経過とともに進行していくので、早期治療を行うことで、薄毛改善の効果が出やすい治療です。
一度治療をやめて、数年後に治療を再開したとしても、薄毛が改善されるまで時間がかかってしまいます。
また、AGA治療は2週間以上休薬すると、約50%の患者が抜け毛が増加するとされているため、薄毛を改善したい方は続けた方が良いといえます。
AGA治療をやめる場合のメリット
続いてはAGA治療をやめる場合のメリットを紹介します。
AGA治療をやめる場合のメリットは、以下のとおりです。
- 経済的な余裕が生まれる
- 体毛が濃くならずに済む
- 副作用の心配がなくなる
薄毛であることが気にならなくなったなら、治療をやめても問題ありません。
治療をやめると、AGA治療に使っていたお金や時間が別のことに使えるので、やめた方が幸せを感じられる人もいます。
また、薄毛が気になりAGA治療をしていたけれど、体毛が濃くなったことに悩む人もいます。
薄毛よりも体毛が濃くなることが精神的につらい人にとっては、治療をやめた方が良いかもしれません。
ただし、将来的にAGA治療を再開する可能性があるのであれば、治療を継続した方が後悔せずにすみます。
AGA治療のやめどき
AGAをやめるか悩んでいる場合、やめた後に薄毛について悩む可能性がある方は、治療を継続した方が良いといえます。
ここからはAGA治療のやめどきについて解説するので、やめるかどうか悩んでいる方は参考にしてください。
1年以上治療して効果がないとき
AGA治療薬を1年以上継続しても効果が出ないときは、治療のやめどきです。
個人差があるものの、AGA治療の効果は6か月〜1年ほどかかるとされています。
AGA治療で使用する薬は髪の毛を増やす「ミノキシジル」と、抜け毛を予防する「フィナステリド」「デュタステリド」の3種類です。
ミノキシジル外用薬は、最低6〜12ヵ月は利用を続けることが推奨されています。
また、フィナステリド・デュタステリドも同様に効果が見られるのに、6ヵ月以上かかります。
どちらの薬も長期間服用するにつれて効果が出てくる薬のため、ある程度の期間の治療は必要です。
ただし、1年経過しても効果が見られないときは、医師と相談してやめるかどうか判断しましょう。
健康面で不安を感じたとき
AGA治療を行い、健康面で不安を感じたときは、治療のやめどきです。
AGA治療では薬を服用するため、副作用がでる可能性があります。
治療を行い、以下のような副作用がでたら中止を検討するタイミングです。
- 肝臓の値に異常が出たとき
- 頭皮の異常
- 抑うつ症状
- めまい
- 勃起不全
- 手足や顔のむくみ
- 心拍数増加・動悸・息切れ
- 呼吸困難
- 頭痛・立ちくらみ
治療薬を正しい用法・用量で使用していれば、副作用がでる可能性は低いです。
ただし、薬である以上、体質的に合わないと、副作用がでることがあります。
副作用によっては薬が効いている証拠だといえるものもありますが、上記のような日常生活に影響をおよぼす症状がでた場合、薬のやめどきです。
経済的な負担を感じたとき
AGA治療により経済的な負担を感じたときは、治療のやめどきです。
AGAは症状がよくなったとしても、治療を継続しないといけないため、経済的な負担がかかります。
投薬治療のみの場合でも、治療費は毎月3,000円〜2万円程度です。
自費診療であるAGA治療は、総じて高めの価格に設定されている傾向にあります。
また、保険適用外の治療となるため、全額自費で負担しなければならず、経済的負担はかかりやすい治療です。
ただし、AGAの治療費はクリニックによって大きく変わります。
そのため、事前にリサーチを行い、どの程度の金額であれば経済的に問題ないか、検討してから治療を始めましょう。
治療を始めてしまっている場合、医師に相談すれば、価格が安いジェネリック医薬品を処方してもらえる可能性もあります。
妊活をするとき
妊活を検討している方は、治療を一時中断するタイミングです。
理由として、抜け毛を予防するフィナステリドとデュタステリドには、以下の副作用があるからです。
- 勃起不全
- 性欲減退
- 精液量減少
生殖器に関わる副作用があるため、妊活に支障をきたすかもしれません。
また、妊娠中の女性への影響がある可能性があります。
フィナステリド・デュタステリドは、生殖器に関わる副作用がある薬のため、男性胎児の生殖器の発育に悪影響を与えるかもしれません。
他にも注意点として、妊娠中の女性、または妊娠の可能性がある女性は、フィナステリド・デュタステリドの割れた錠剤を触らないようにしましょう。
これらの錠剤は、触った皮膚から成分が吸収される恐れがあるからです。
妊活を考えている方が、休薬する期間の目安は以下のとおりです。
- フィナステリド:3~4時間ほど
- デュタステリド:3~5週間ほど
血中から有効成分をなくしたいときは、子作りより最低1か月前には使用を中止するようにしましょう。
薄毛を気にしなくなったとき
薄毛を気にしなくなった方は、AGA治療のやめどきです。
薄毛が気にならなくなる方の特徴は、以下のとおりです。
- ライフステージが変わる
- 年齢を重ねて価値観が変わる
20〜30代の若いときは、周りに薄毛の人があまりいないため、気になる傾向にあります。
また、薄毛により年齢よりも老けてみられやすく、改善したいと考える方は多いです。
一方で、50〜60代になると、薄毛だとしてもあまり気にならなくなる傾向があります。
同年代に薄毛の人が増えてきますし、年齢的にしょうがないといった見られ方になるので、薄毛でも気にしない人も多くなります。
ただし、あくまで気にならなくなったときがやめどきであって、50〜60代でも悩んでいる場合は、治療を続けた方が良いでしょう。
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AGA治療のやめるべきではないタイミング
AGA治療のやめどきを紹介しましたが、やめるかどうか悩んでいるけれど、やめるべきではないタイミングもあります。
ここではAGA治療を、やめるべきではないタイミングを紹介します。
治療を始めて1年が経過していないとき
治療を始めて1年経過していないときは、まだやめるべきタイミングではありません。
AGA治療は乱れたヘアサイクルを正常な状態に整え、髪の毛の成長を促すのが目的の治療です。
治療を始めてヘアサイクルが整うまでに、だいたい3〜6ヵ月程度かかります。
また、乱れたヘアサイクルの髪の毛が健康なサイクルの髪の毛に生え変わるまでは、6ヵ月から1年ほど必要です。
そのため、治療を始めて1年間は経過観察し、それでも効果が現れなかったらやめるかどうか検討しましょう。
初期脱毛が起こったとき
AGA治療では治療開始後、一時的に髪の毛が抜ける初期脱毛が起こります。
初期脱毛は乱れたヘアサイクルの髪の毛が抜け、正常な髪の毛に入れ替わる症状です。
初期脱毛は、治療開始してから2週間〜1ヵ月程度ではじまります。
また、初期脱毛が始まったら、1ヵ月半〜3ヵ月程度でおさまるため、その期間は我慢が必要です。
初期脱毛では、治療を始めたのにもかかわらず一時的に抜け毛が増加してしまい、心配になるかもしれませんが、薬が効いている証拠でもあります。
それでも気になる場合は、薬の服用を独断ではやめずに医師へ相談するようにしましょう。
AGA治療をやめる以外の対処法
続いてはAGA治療をやめようか検討しているけど、薄毛の悩みが完全に解決したわけではない方に向けた対処法を紹介します。
薬を減らす
AGA治療によって十分な効果が得られた方は、薬の量を減らすことを検討しましょう。
AGA治療では髪の毛を生やす治療と、抜け毛を予防する治療があります。
今までどちらの治療もやっており、十分に髪の毛が生えたと感じる方は、抜け毛の治療のみに減らして現状維持をする方法もあります。
また、内服薬以外に外用薬を使用していた方は、外用薬をやめて内服薬のみの治療に変更しても良いでしょう。
ただし、薬を減らす場合は自己判断では行わず、医師に相談してから決めてください。
治療方法を検討する
AGA治療を行っているけれど、別の治療方法を検討するやり方もあります。
AGA治療により副作用がひどいときや、効果が得られないときは治療方法を検討するタイミングです。
AGA治療には内服薬や外用薬だけでなく、下記の治療方法もあるので参考にしてください。
- 人工毛や健康な部位の自毛を使った植毛・増毛
- LEDを使った光治療
- 髪の毛に良い成分を直接頭皮に入れる注入療法
薬の副作用がつらい方や、薬による治療では効果が得られなかった方は、別の治療方法を検討しましょう。
まとめ
AGAは進行性のある脱毛症のため、治療をやめると薄毛が進行していきます。
AGA治療をやめた場合のメリット・デメリットを紹介します。
- お金がかからなくなるので経済的な余裕が生まれる
- 体毛が濃くならずに済む
- 副作用の心配がなくなる
- 通院や薬を毎日飲む煩わしさがなくなる
- 治療前の薄毛の状態に戻る
- AGAが進行してしまう
- 時間経過とともに改善が難しくなる
年齢的に薄毛を気にならなくなった人は、AGA治療をやめても問題ありません。
また、経済的な不安がある人は、治療よりもお金を大切した方が良いでしょう。
ただし、AGA治療をやめてしまうと元の状態に戻るだけでなく、時間経過とともに元の状態よりも薄毛が進行してしまいます。
AGAは完治が難しいため、治療をやめたら再び薄毛に悩む可能性がある方は、継続するべき治療だといえます。