ちょっと食べただけですぐ太るあなたに役立つ7つの理由と4つの対策

2024/10/22 2025/01/20


そんなに食べたわけでもないのになぜかすぐ太る……。
このような違和感を覚えることはないでしょうか?
通常、体重はカロリー摂取量に比例して増えるものですが、偏った食事や運動不足、基礎代謝の低下や自律神経の乱れといった問題が重なると、食べ過ぎてもいないのに太ることがあります。

こちらの記事では、ちょっと食べただけですぐ太る理由や太りやすくなる生活習慣について解説しています。
病気の可能性や太らない食事・運動の方法も紹介していますので、合わせてご一読ください。

ちょっと食べただけで太る理由

ちょっと食べただけで太る理由

ちょっと食べただけで太ってしまう理由の多くに、「食事のとり方の問題」があります。
以下の内容に心当たりのある方は、食生活を見直してみましょう。

糖質の多いものから食べている

太りやすい栄養素の代表格といえば糖質ですが、ごはんやパン、麺類など糖質の多いものから食べる習慣は太りやすい体質をつくる点に注意が必要です。

体の仕組みとして最初に口に含んだ食べ物の栄養素をより多く吸収するようにできているため、何を先に食べるかは体重の増減に大きく関係します。
また、糖質をとって分泌されるインスリンには脂肪の合成を促す働きがある点も見逃せません。

体重増が気になる方は、野菜から先に食べ始めるなど食べる順番を意識しましょう。

早食いしている

ちょっと食べただけですぐ太る人は、よく噛まず早食いしている可能性があります。
満腹感は、食べ始めてから約15分過ぎに感じ始めるといいます。
15分もかからず食べ終わると、満腹感が得られず、また食べて太る……という結果になりやすいです。

寝る前に食べている

寝る直前や深夜など、夜の遅い時間に食事をとることはないでしょうか。
脂肪が体に蓄えられやすくなるのは、夜の遅い時間帯です。
これはたんぱく質の一種である「BMAL1」が体に脂肪の蓄積を促す指令を出すためです。
また就寝中は胃腸の働きが低下して消化吸収が進まずカロリー消費も落ち、脂肪をため込みやすくなります。

濃い味付けや揚げ物が好き

濃い味付けや揚げ物はカロリーが多く、たとえ少量でも頻繁に食べると太りやすい体質になっていまいます。
「脂っこいものや味の濃いおかずはご飯がすすむ」と言われるように、知らず知らず糖質の多い食べ物をとり過ぎている可能性にも注意したいです。

糖質の多いお酒を飲んでいる

飲酒の習慣がある人もちょっと食べただけで太りやすいです。
アルコールには分解される過程で中性脂肪をつくり出す働きがあります。
ビールや甘いカクテル、リキュールなど糖質を含むお酒をよく飲む人は、糖質とともに中性脂肪の摂りすぎに注意しなければなりません。

基礎代謝が低下している

少量の食事でも太りやすい人は、基礎代謝が低下し、脂肪の分解が遅くなっている可能性があります。
基礎代謝が低下した状態が続くと、少量の食事でも脂肪が蓄積されやすくなり、結果的に太りやすくなるのです。
基礎代謝は加齢とともに低下しやすいです。
そのほかにも偏食や運動不足、筋力の低下といった原因もあります。

自律神経が乱れている

「自律神経の乱れ」も、ちょっと食べただけで太りやすくなる原因の一つです。

自律神経の一つである交感神経が活発になると消費カロリーは増えるのですが、自律神経が乱れると交感神経の働きは低下するため、消費カロリーも減って体重増を招きやすくなるのです。

自律神経の乱れはストレスや睡眠不足によって招きやすくなります。
女性の場合、生理期間中や更年期に自律神経のコントロールが難しくなります。

太りやすくなる生活習慣

太りやすくなる生活習慣

太りやすくなるのは食事のとり方や運動不足、睡眠不足など生活習慣に問題あるからかもしれません。
太りやすくなる生活習慣について解説します。

栄養バランスの悪い食事

栄養バランスの悪い食生活が続くと、病気になりやすいのはおろか、肥満や太りやすい原因にもなります。

好んで食べる人の多い白米や麺類、肉類、揚げ物やフライ料理などは、口によくとりやすいこともあり、ついついカロリーオーバーになりがちです。
インスタント食品やファーストフード、間食で甘いお菓子やスナック菓子を常食している人も、栄養が偏りがちになるため要注意です。

運動不足

運動をまったくしない人や、体を動かす機会の少ない人はカロリー消費も少なく、結果的に太りやすくなります。
運動不足が続くと筋力が衰え基礎代謝の低下に拍車がかかり、ますます脂肪の燃焼が進まない状態に。
在宅勤務やデスクワークの人はとくに意識して体を動かす対策が重要です。

睡眠不足

睡眠時間と体重には密接な関係があることをご存じでしょうか。

睡眠時間が短いと、食欲抑制ホルモン「レプチン」が減少、反対に「グレリン」と呼ばれる食欲増進ホルモンが増えやすくなります。
睡眠時間が短いと食欲のコントロールが難しくなり、食べ過ぎて太るという結果を招くのです。

平均睡眠時間が5時間程度の人は、7~9時間の人と比べ肥満度が高いといったデータもあります。

食べてないのに太る?注意したい病気の可能性

食べてないのに太る?注意したい病気の可能性

中には食べていないのに太る……という方もいるかもしれません。
そんな場合は、隠れた病気の可能性に注意が必要です。
原因不明の体重増加で疑われる病気には次のようなものがあります。

  • 甲状腺機能低下症(橋本病)
  • ネフローゼ症候群
  • クッシング病
  • 腎不全
  • 心不全
  • 肝硬変
  • 下垂体腺腫

食べてもいないのに急な体重増加がみられる場合は、早めに医療機関を受診し原因を調べましょう。

ちょっと食べただけでは太らない対策4選

ちょっと食べただけで太らないようにするには、食事の改善や運動が大切となります。
ここでは太りにくくするための主な対策をご紹介します。

野菜を意識して食べる

不足しがちな野菜を意識して食べるようにすると、ビタミンやミネラル、食物繊維などの重要な栄養素を摂取できて太りにくい体質をつくれます。
とくに重視したいのが食物繊維
食物繊維には腸内環境を整え排便効果を高めるなど、体質改善に大きなメリットがあります。

食事は抜かず3食きちんと食べる

太りたくないからといって食事を抜くのはおすすめできません。

食事を抜くと、飢餓を感じやすくなった体がいつもより脂肪をため込もうとするため、かえって太りやすくなるのです。
また、次の食事や間食を食べ過ぎる原因にもなります。

食事は抜かず3食きちんと食べる規則的な食生活が太りにくい体質をつくります。

筋トレ・有酸素運動に励む

太らないためにも、時間をみつけて筋トレや有酸素運動に励みましょう。
適度に運動する習慣が定着すれば、筋力が増えて基礎代謝が高くなり、カロリー消費が進みます

運動する時間がどうしても作れない場合は、1駅前で降りて歩いたり、つま先立ちでキッチン作業などの家事に取り組んだりすることでカロリー消費を増やせます。
運動は続けられるかが大事。
わずかでも毎日の積み重ねが大きな成果をもたらします。

ストレスをためないようにする

いくら食事を改善して運動に励んでも、ストレスがたまりがちな生活だとその効果も半減します。
ストレスを減らす・ためない対策には次のようなものがあります。

  • 趣味や好きなことを見つけるなど適度にリフレッシュする
  • 良質な睡眠を確保する
  • 毎日入浴する
  • 深呼吸する
  • アロマや入浴剤などリラックスできるアイテムを有効活用する
  • 仕事中も気分転換を図るようにする
  • 友人や知人、仲間と会って話す時間をつくる
  • ヨガ・瞑想をして気分を整える

ストレスが緩和されれば自律神経が整いやすくなり、少食でも太るような状態を改善できます

まとめ

まとめ

食事のとり方に問題があったり、基礎代謝の低下や自律神経の乱れといった体の不調が起こったりすると、ちょっと食べただけで太ることがあります。
そのような状態を改善するには、おいしいものもほどほどにして野菜もきちんと食べるなど、栄養バランスのとれた食生活を心がけること。
同時に定期的な運動や睡眠時間の確保、ストレスをためない生活を意識しましょう。

生活習慣を改善する観点から対策に取り組み、いつまでも食事を楽しめる健康的な体を目指してください。

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