ダイエットの停滞期はいつから始まる?いつまで続く?期間を解説

更新日:2025/06/24 公開日:2025/06/20
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「順調に痩せていたのに、なぜか体重が減らなくなった・・・」
「ダイエット停滞期はいつから始まるの?」

このような悩みを抱えていませんか?

ダイエットを頑張っているのに体重が減らないと、モチベーションが下がってしまいますよね。
でも実は、ダイエット停滞期は誰にでも訪れる自然な現象なのです。

ダイエット停滞期は開始から約1か月後、体重の5%減少したタイミングで始まることが多く、期間は一般的に2〜4週間続きます。

本記事では、ダイエット停滞期がいつから始まるのか、その原因と対処法について詳しく解説します。
正しい知識を身に着けて、停滞期を乗り越えましょう。

ダイエット停滞期はいつから始まる?

ダイエット停滞期は多くの場合、ダイエット開始から約1か月後に訪れやすいとされています。
これは1か月で体重の5%が減少すると、身体のホメオスタシス機能(恒常性維持機能)が働くためです。

ホメオスタシスとは
ホメオスタシス(恒常性)とは、体温・血糖値・血圧など、体内の環境を一定に保つための仕組みです。神経系・ホルモン・免疫系が連携して働き、外部の変化に対して体のバランスを守ります。

体重50kgの人なら2.5kg、60kgの人なら3kg程度減った段階で停滞期に入る可能性が高くなります。
このタイミングで身体が「エネルギー不足の危険状態」と判断し、基礎代謝を下げて体重減少を食い止めようとします。

停滞期が始まる時期には個人差があります。
カロリー制限や運動量、筋肉量の変化によって前後することがあります。

また、女性の場合は月経周期によるホルモンバランスの影響も受けやすいため、必ず1か月で体重の減少が停滞するわけではありません。
順調に体重が減っていたのに突然減らなくなった時がダイエット停滞期の始まりです。

ダイエット停滞期はいつまで続く?

ダイエット停滞期の期間は一般的に2〜4週間程度続くとされています。

この期間中、身体は新しい体重を「正常な状態」として認識しようと調整を続けています。

停滞期が続く理由は、ホメオスタシス機能が体重減少を危険信号として捉え、代謝を下げて現状維持しようとするからです。

2〜4週間程度経過すると、脳が「今の体重が正常な状態だ」と認識し、再び体重が減り始めます。
停滞期の期間は個人差があり、短ければ1週間程度で抜け出す人もいれば、体質や生活習慣によっては1か月以上続くケースもあります。
一度停滞期を乗り越えても、再び短期間で大幅な体重減少があると、新たな停滞期に入る可能性があります。
停滞期の期間で重要なことは焦らずにダイエットを継続することです。

停滞期が長い人の特徴

停滞期が長引く人には、生活習慣や体質に共通の特徴があります。
以下の項目に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

停滞期が長い人の特徴
  • すでに痩せている
  • ストレスを溜めている
  • 睡眠不足になっている
  • 極端な食事制限をしている
  • 腸内環境が乱れている
  • ホルモンバランスが乱れている
  • PFCバランスが崩れている
  • 基礎代謝が低下している

それぞれ詳しく解説していきます。

すでに痩せている

標準体重またはそれ以下の体重の人は、停滞期が長期化しやすい傾向があります。
BMIが22付近の標準範囲にある場合、身体は「これ以上減量する必要がない」と判断し、強力なブレーキをかけます。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) × 身長(m)

身体には生命維持に必要最低限の脂肪量があり、それを下回ろうとするとホメオスタシス機能が働きます。

女性の場合、体脂肪率が20%を下回ると、ホルモンバランスに影響が出やすくなり、さらに体重減少が困難になることがあります。

このような状態では、体重の数値よりも体脂肪率や筋肉量、見た目の変化に注目することが重要です。
すでに健康的な体重の人は、無理な減量よりも体型の引き締めや筋力向上を目標にする方が効果的でしょう。

ストレスを溜めている

慢性的なストレスは停滞期を長引かせる大きな要因の一つです。

ストレスが続くと、副腎からコルチゾールというストレスホルモンが過剰に分泌され、脂肪の蓄積を促進してしまいます。

コルチゾールは特に内臓脂肪の増加に関与し、代謝を低下させる作用もあります。
さらに、ストレスはグレリン(空腹ホルモン)を増加させる一方で、レプチン(満腹ホルモン)を減少させるため、食べ過ぎにつながりやすくなります

仕事や人間関係のストレス、ダイエット自体のプレッシャーなど、様々なストレスが停滞期の長期化に影響します。
リラックス時間の確保や趣味の時間を作ることで、ストレスの軽減を図ることが大切です。

睡眠不足になっている

質の良い睡眠が確保できていないと、停滞期が長引く原因となります。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、脂肪燃焼や筋肉の修復に重要な役割を果たしているためです。

睡眠不足はストレスと同様にホルモンのバランスを崩し、グレリンの増加とレプチンの減少を引き起こします。
また、睡眠不足による疲労感は日中の活動量を減らし、基礎代謝の低下にもつながります。
理想的な睡眠時間は6〜8時間の質の良い睡眠をすることが推奨されます。
寝室環境の改善や就寝前のスマートフォン使用を控えるなど、睡眠の質向上に取り組みましょう。

極端な食事制限をしている

過度なカロリー制限は、身体を飢餓状態と認識させ、代謝を大幅に低下させる原因となります。
特に基礎代謝を下回るような極端な食事制限は、筋肉量の減少を招き、長期的に痩せにくい体質を作ってしまいます。

極端な食事制限が原因の症状として、
・常に空腹感を感じる
・疲労感が抜けない
・集中力の低下
・肌荒れや髪のツヤの低下
・生理不順

などが挙げられます。

このような症状が現れる理由は身体が危険状態と判断すると、生命維持のためにエネルギー消費を最小限に抑えようとするためです。
適切なカロリー摂取は、最低でも基礎代謝以上を確保し、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。

腸内環境が乱れている

腸内細菌の乱れは停滞期の長期化につながります。
偏った食事制限により特定の食品のみを摂取していると、腸内細菌の多様性が失われ、代謝機能に悪影響を与えるのです。

腸内環境の乱れは、便秘や下痢などの消化器症状、肌荒れ、免疫力の低下として現れることが多いです。
食物繊維豊富な野菜や発酵食品を積極的に摂取し、腸内細菌の多様性を保つことが、停滞期脱出の鍵となります。

ホルモンバランスが乱れている

ホルモンバランスの乱れは、停滞期を長引かせる要因です。
月経周期に伴うホルモン変動は自然な現象ですが、過度なダイエットやストレスにより、このバランスがさらに悪化することがあります。

生理前の約2週間は、プロゲステロンの影響で水分や脂肪を体内に溜め込みやすくなり、体重減少が停滞しやすい時期です。
また、甲状腺ホルモンの低下は基礎代謝を下げ、インスリンの増加は脂肪蓄積を促進します。

毎月同じタイミングで体重が停滞する場合は、ホルモンバランスの影響を考慮し、月経周期を意識したダイエット計画を立てることが効果的です。

PFCバランスが崩れている

PFC(タンパク質・脂質・炭水化物)のバランス不良は、停滞期の長期化につながります。
特にタンパク質不足は筋肉量の減少を招き、基礎代謝の大幅な低下につながるため要注意です。

厚生労働省推奨のPFCバランスは、タンパク質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%とされています。
炭水化物を極端に制限すると、身体はタンパク質をエネルギー源として使用するため、筋肉量が減少してしまいます。
また、脂質の過度な制限はホルモン合成に影響し、代謝機能の低下を招きます。
逆に脂質や炭水化物の過剰摂取は、体脂肪の増加につながります。
各栄養素にはそれぞれ重要な役割があるため、バランスよく摂取することで、効率的な脂肪燃焼と筋肉量の維持が可能になります。

基礎代謝が低下している

基礎代謝の低下も原因の一つです。
食事制限だけに頼ったダイエットを続けると、身体は飢餓状態と判断し、生命維持のためにエネルギー消費を最小限に抑えようとします。

筋肉量の減少は基礎代謝低下の大きな要因です。

同じ運動を繰り返していると身体が慣れてしまい、消費カロリーが減少することも代謝低下につながります。
また、極端なカロリー制限により、身体は筋肉を分解してエネルギーに変換し、さらに基礎代謝を下げる悪循環に陥ります。

基礎代謝の改善には、適度な筋力トレーニングによる筋肉量の維持・増加、バランスの取れた食事、質の良い睡眠が不可欠です。

停滞期を抜ける前兆とサイン

停滞期が終わりに近づくと、体にはいくつかの変化が現れ始めます。これらのサインを見逃さずに把握することで、モチベーションを保ちながらダイエットを継続できるでしょう。

体重が少しずつ減る

停滞期を脱する最も分かりやすいサインは、体重の微細な減少です。
100g程度のわずかな変化であっても、それが数日間継続すれば、身体が再び脂肪燃焼モードに戻った証拠といえます。
停滞期中は体重に変動がないため、体重測定を避けたくなる気持ちも理解できますが、小さな変化を捉えるためには毎日同じ時間に測定することが重要です。
急激な減少を期待するのではなく、緩やかな下降トレンドを確認することで、確実に停滞期を抜けつつあることが判断できます。
この段階では焦らず、継続的な努力の成果として前向きに受け止めましょう。

見た目の変化が先行する

体重計の数値よりも先に、鏡に映る体型や服の着心地に変化が現れることがよくあります。
ウエスト周りが引き締まったり、顔のラインがシャープになったりと、視覚的な変化が停滞期脱出の前触れとなるのです。
これは筋肉量の維持と脂肪の減少が同時に進行するため、体重は変わらなくても体組成が改善されているからです。
鏡での全身チェックや写真撮影による記録、普段着ている服のフィット感の変化に注意を払うことで、数値では表れない進展を実感できます。
見た目の変化は周囲からも気づかれやすく、ダイエット継続のモチベーション向上にも大きく貢献します。

食欲や体調の変化

停滞期を抜ける際には、空腹感の増加や体調面での改善が見られることが多いです。
停滞期中は身体が省エネモードに入り、基礎代謝が低下するため空腹を感じにくくなりますが、この状態から脱却すると自然と食欲が戻ってきます。
また、朝の目覚めが良くなったり、体が軽く感じられるようになったりと、全体的なコンディションの向上も重要なサインです。
便通の改善やむくみの解消も、老廃物の排出機能が正常に戻っている証拠として挙げられます。
これらの体調変化は、代謝機能の回復とホルモンバランスの安定化を示しており、停滞期終了の確実な前兆として捉えることができるでしょう。

ダイエット停滞期を早く終わらせる方法

停滞期はダイエットの自然な現象ですが、適切な対処法を実践することで期間を短縮できます。
まず重要なのは、焦って極端な食事制限や過度な運動を行わないことです。
これらは身体の防御反応を強化し、かえって停滞期を長引かせる原因となります。
消費カロリーの90%程度を目安とした適切なカロリー管理、十分な水分摂取による代謝機能の維持、質の高い睡眠によるホルモンバランスの調整などです。
さらに、2週間から1ヶ月に1度のチートデイを実施することで、身体に「飢餓状態ではない」というシグナルを送り、代謝機能を正常化させる方法もあります。
ストレスをためないことも重要で、適度な休息とリフレッシュにより、停滞期を早く終わらせることができます。

まとめ

ダイエット停滞期は開始から約1か月後、体重の5%減少した時に始まることが多く、期間は一般的に2〜4週間続きます。

ダイエットの停滞期は誰にでも訪れる自然な生理現象です。
停滞期に重要なことはダイエットを継続することです。

あせらず、停滞期を抜けるまでダイエットを継続しましょう。

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